人
九州人の気骨をもつ知性派 第十六回診療録管理学会長・国立津病院院長 岡崎通氏
安部 宗顯
1
1麻生飯塚病院
pp.738
発行日 1990年9月1日
Published Date 1990/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900723
- 有料閲覧
- 文献概要
岡崎通先生の広く秀でた額は知的であり,その下に鋭い目が光っている.物事の核心を的確にとらえ,また論理的に話を進めていく迫力は今も変っていないことを先日久し振りにお会いしたある学会のロビーで感じた.
九大医学部第三内科でお互いに澤田藤一郎先生から内科学への目を開かせていたださ,また宮地一馬先生の研究へのひたむきな姿勢に強く影響されたことが懐しく思い出される.フライヴルグ大学・ハイルマイヤー教授の下への留学は西欧的合理性を身につけるのに大いにあずかったのではないだろうか.大学の教室での多くの蓄積が学外に出たとき,いろいろの形で発揮されるものであるが,岡崎先生にとつては今のような立場で国立医療に参画し,また日本病院会にあって学術の面で持ち前の英知と指導力を発揮されるのがもっともふさわしいと私は思う.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.