特集 在宅ケアと病院
在宅ケアの交差点—国際的動向からみた在宅ケア
小山 秀夫
1
Hideo KOYAMA
1
1厚生省病院管理研究所
pp.313-316
発行日 1990年4月1日
Published Date 1990/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900614
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在宅ケアの潮流
「高齢者保険福祉10か年戦略」(いわゆるゴールドプラン)や診療報酬改定で示された在宅ケア重視の方向は,高く評価することができる.また,医療法改正の方向を示した「21世紀をめざした今後の医療供給体制の在り方」(平成2年1月19日)のなかで示された在宅医療推進の方向や,「介護対策検討会報告」(平成元年12月14日)のなかの「どこでも,いつでも,的確で質の良いサービスを,安心して,気軽に受けられるようにする」という介護供給体制の基本方向は,在宅ケアの前進として歓迎することができる.
ゴールドプランは,福祉施設の整備とともに,在宅福祉対策の緊急整備として,ホームヘルパー10万人,ショートステイ5万床,デイサービス・センターおよび在宅介護支援センター各1万個所を平成11年までに整備するとともに,「ねたきり老人ゼロ作戦」を強力に展開することを中心的課題としたものである.
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