特集 明るい病院づくり—快適サービスの神髄を求めて
わが病院の患者サービス/付国立病院の患者サービスの実態調査について
丹野 清喜
1
,
畑尾 正彦
2
,
花村 哥吉
3
,
田島 誠一
4
Seiki TANNO
1
,
Masahiko HATAO
2
,
Utakichi HANAMURA
3
,
Seiichi TAJIMA
4
1水戸済生会総合病院
2武蔵野赤十字病院外科
3長野県厚生連篠ノ井総合病院
4社会福祉法人聖隷福祉事業団総合病院聖隷浜松病院企画室
pp.24-35
発行日 1990年1月1日
Published Date 1990/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900541
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
水戸済生会総合病院
ガイドライン作成のための試行経験から
日本病院会が昭和60年5月に発表した「病院憲章」第3条では,「病院は,利用しやすく,且つ,便益を人びとに公正に分ち合うサービスを志向するものとする」と謳われている.医療における最高のサービスは病気を治すことである,とは元来,当然の議論ではあるが,ともすればこの観念に基づく診療最優先の傾向が徹底し過ぎたことで,医療側の都合が先行し患者側の立場への配慮が不十分であったのが,わが国病院医療の実態であったとの反省がある.
近年,国民の生活水準の刮目すべき向上に伴って,病院での患者サービスについても,安全性,快適性,便益性,効率性,さらには情報提供の必要性などが問われるようになってきている.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.