特集 明るい病院づくり—快適サービスの神髄を求めて
病院の患者サービスに望むこと
堀 勝洋
1
Katsuhiro HORI
1
1社会保障研究所調査部
pp.41-43
発行日 1990年1月1日
Published Date 1990/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900543
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個人的体験から(1)待ち時間
その日,私は9時40分の再診の予約をとった.その日は11時から会議の予定があったが,充分間に合うと計算した.当日,9時30分に病院に行き,他の人が次々と呼ばれるので,スムーズにいっていると内心思った.しかし,予約時間を5分,10分と過ぎても他人の名が呼ばれるだけで,なかなか私の番が回ってこない.10時30分,会議に間に合うぎりぎりの時間になったので,しびれを切らして看護婦さんに私の順番を聞いた.あと3番めだという.これでは間に合わないので,その日はとうとう診察をあきらめた.
予約というからには,少なくともその時間の10分前後には診察してもらえると私は思っていた.また,そう思うのが一般的であると信ずるのであるが,医療の世界では通じないのであろうか.
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