特集 週休2日制実行のためのポイント
民間病院における週休2日制、時短への取り組み
完全週休2日制から4週6休制へそして再び完全週休2日制へ—牛久愛和総合病院の経験
海老原 浩志
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1医療法人社団常仁会牛久愛和総合病院総務課
pp.126-129
発行日 1993年2月1日
Published Date 1993/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900288
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はじめに
平成4年6月より国公立病院の週休2日制が実施され土曜日が休診となった.当院では月曜日から土曜日まで外来診療をしており,それ以前からも土曜日の外来は患者数が多く1日千人前後であったが,国公立病院の土曜日休診により更に土曜日の患者数が増えたようであった.医療機関において国公立病院と民間病院の格差の問題は今に始まったことではないが,今また国公立病院の週休2日制導入につけ,職員の待遇面においてもその格差は増々広がる一方のように思える.こうした状況の中,民間病院においても週休2日制の問題は避けて通ることの出来ない問題となってきている.そして当院においてもこの問題に対し幹部会議で何度か検討されてきたが,未だ実施に至っておらず,早急に導入案をみちびき出さねばならないというのが現状である.
当院は経営者の代る以前は完全週休2日制を実施しており,経営不振となって経営者が交代してからは現在の4週6休制となり,今再び完全週休2日制の問題に取り組んでいるところである.以上のような経緯もまじえてこの原稿を書きすすめていきたいと考えている.
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