厚生行政展望
診療報酬点数改定—各論・総合病院について
厚生行政研究会
pp.458-459
発行日 1992年5月1日
Published Date 1992/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900101
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はじめに
今回の診療報酬点数表の改定で病院に影響が出た項目として,「総合病院」の初診科・再診料算定ルールの変更がある.「総合病院」が各科ごとに算定できた初診料・再診料が算定できなくなったのである.このことに対して日本病院会や全日本病院協会は一斉に反発している.今回の措置は,「総合病院」の現場を知らないもののやり方であると病院関係団体は批判しているようであるが,果たしてそうであろうか.
厚生省は現場を知らないからこのようなことをしたと批判するのは簡単である.しかし,それだけでは診療報酬点数改定の本質をとらえることはできないので,今回は「総合病院」における初診料・再診料の各科ごとの算定廃止を分析してみる.
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