MSWの相談窓口から
ある日の業務日誌から
高橋 紀夫
1
Toshio TAKAHASHI
1
1佐久総合病院
pp.184-185
発行日 1992年2月1日
Published Date 1992/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900040
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1日の始まりは熱いコーヒーから
千曲の川風に吹かれて出勤し,院内の喫茶で熱いコーヒーを飲むことから1日が始まる.相談室の瞬時の静寂は,来談者の声と電話のベルによってたちまち打破られ,5名のワーカーと1名の事務専任の動きが急に慌しくなる.ある者は面接室に消え,ある者は担当病棟へ出かけ,ある者は家庭訪問に出かける.席の温まる暇が無いというのはこうした状態を言うのだろうか.
90年度,当院の医療相談室で扱った相談件数は延べ9,482件,それに伴う援助件数は15,096件であった.勿論,仕事の内容は数字だけで表わせるものではないが,一応の目安にはなるだろう.各科を5名のワーカーが分担して受持っているが,かく言う私は,緊急対応を必要とする集中治療室(ICU)と,患者の平均在院期間が8年半という精神科の慢性病棟を担当している.本稿では,平均的な1日の動きを,10月16日(水)を例に取って,ありのままに紹介したいと思う.
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