連載 アーキテクチャー×マネジメント・113
松山赤十字病院
中山 茂樹
1
1千葉大学
pp.434-439
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541212171
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■はじめに
1913年に日本赤十字社愛媛支部病院として設立された松山赤十字病院は,「『人道』の赤十字精神に基づき,地域医療に貢献する」という基本理念の下,地域の医療機関と密接に連携し,次の5項目を目標に建替え工事を実施した1).
1.急性期高度専門医療への対応
2.救急医療体制の充実
3.地域医療支援体制の充実
4.環境に配慮したサステナブルな病院の建築
5.災害に強い病院
2012年3月に基本計画をまとめ,2014年に着工,3期8年にわたる長い工事期間を経て,創立110年を迎えた2022年末に完成した(図1).
新病院の建設に当たり,松山市民から愛され続ける病院であること,2001年の芸予地震を教訓に災害拠点病院であることを重要視し,さらにエネルギー自立と省CO2を満たした病院に生まれ変わった.
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