特集 コロナパンデミック後の病院スタッフのメンタルヘルスケア
事例
河北総合病院における職員メンタルヘルスケア—日頃の活動の上にあるCOVID-19のメンタルケア
鎌田 健太郎
1
,
河北 恵美
1,2
,
杉村 洋一
3
1社会医療法人河北医療財団 河北総合病院 心のケアセンター
2社会医療法人河北医療財団 河北総合病院社会事業統括部
3社会医療法人河北医療財団 河北総合病院
キーワード:
心のケア
,
職員メンタルヘルス
,
COVID-19
,
新型コロナウイルス感染症
Keyword:
心のケア
,
職員メンタルヘルス
,
COVID-19
,
新型コロナウイルス感染症
pp.146-148
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211865
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■はじめに
河北総合病院(以下,当院)は,1928年5月に「河北病院」として創立した.当初は病床数30床,内科・小児科の個人病院だったが,1950年医療法人制度ができた時に医療法人財団となり,1957年に総合病院の認可を取得し,1965年には「特定医療法人 河北総合病院」として幅広い診療科を持つ総合病院になった.1978年50周年の節目に「医療法人財団 河北総合病院」に改称.1988年,現理事長の河北博文が5代目の理事長に就任し,同年臨床研修病院の指定を受けた.その後,「社会医療法人 河北医療財団」として,健診・透析・地域包括支援ケアセンター・リハビリテーション病院・介護老人保健施設などと次々に新たな施設や病院を新設し,幅広く地域医療・健康増進事業などを展開.2006年には家庭医療学センターを開設し,また地域医療支援病院の承認を受け,現在では杉並区内で最大のベッド数407床・標榜科目52科(分院含む)を持ち,職員数約3,000人(非常勤含む)が働いている.
当院では,「医療」の定義も「患者の立場に立って“健康を支援すること”」であるという考えの下,「身体的,精神的,社会的に調和の取れた状態」を「健康」と定義している.身体的な診療に加えて一層人に寄り添った心のケアを充実させるため,受容・傾聴・共感(心をこめて聴き,受け止め,寄り添うこと)が財団の組織全体の雰囲気となることを目指している.
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