研究
リアルワールドデータを用いた診療放射線技師の需要と供給推計から考察した将来設計
森田 雅士
1,2
,
西岡 祐一
1,3
,
岡本 左和子
1
,
小野 孝二
4
,
今村 知明
1
1奈良県立医科大学公衆衛生学講座
2大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター放射線科
3奈良県立医科大学附属病院糖尿病・内分泌内科
4東京医療保健大学東が丘看護学部看護学科
pp.904-911
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211786
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要旨
近年,医師から医師以外の医療専門職へのタスク・シフト/シェアが進んでいる.診療放射線技師(技師)においては2015年と2021年に業務範囲が拡大したが,2015年に増加した業務にも対応できていない可能性がある.原因の一つは,技師の主な業務である画像検査の件数が増加しているためである.本研究では将来における画像検査件数の推計を行い,技師数の将来推計を合わせて需要と供給の両側面から多角的に考察した.この結果として,技師の需要は2030年ごろをピークに減少していき,供給は今後も増え続ける結果であった.この結果を踏まえてタスク・シフト/シェアを積極的に推進する必要があると示唆された.
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