連載 リハビリテーション関連の各種統計
日本の人口・世帯類型別の将来推計
太田 喜久夫
1
1藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
キーワード:
人口統計
,
少子高齢化
,
高齢世帯
Keyword:
人口統計
,
少子高齢化
,
高齢世帯
pp.988-991
発行日 2010年10月10日
Published Date 2010/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101878
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
日本は世界のなかでも急速に少子高齢化が進んでいる国の一つと言える.図1は,主要国における65歳以上人口比率の推移をグラフ化したものである.1980年までの日本の65歳以上人口比率は10%未満であったが,2000年には15%を超え,2030年には31.82%に達すると推測されている.これらの総務省統計局1)から公表されている最新の人口統計および推計値は,2005年に実施された「平成17年国勢調査」に基づいている.
全国の人口推計は,医療政策を進めるうえで重要な意味がある.ただし,地域におけるリハビリテーション医療や介護・福祉は,全国データだけでは対応できない.人口推移や高齢化率などは地域差が著しいため,各地域での人口統計を参考に医療・介護・福祉サービス体制の整備を進める必要がある.
今回は,総務省統計局のホームページ1)で公表されている統計値や人口統計資料集(2010年)2)をもとにして,人口推移と世帯類型別の将来推計値を全国と三重県の例で提示する.読者には,それぞれの地域における推計値を調査したうえで参考にしていただきたい.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.