特集 病院給食の新しいカタチ
食事療法としての病院給食/臨床栄養管理
教育カリキュラム改正で変わった管理栄養士の役割—新しい管理栄養士の病棟栄養管理と厨房運営
渡邉 啓子
1
1中村学園大学栄養科学部栄養科学科
キーワード:
栄養介入を主とするカリキュラム
,
栄養管理の実態化
,
給食運営改革
Keyword:
栄養介入を主とするカリキュラム
,
栄養管理の実態化
,
給食運営改革
pp.683-688
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211739
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■管理栄養士養成カリキュラム改正の経緯
管理栄養士の養成制度は栄養士法改正とともに変遷してきた.管理栄養士制度は1962(昭和37)年栄養士法改正により設立され,管理栄養士国家試験開始の1985年および2000(平成12)年の栄養士法の一部改正(以後,2000年改正)を経て現在に至る.2000年改正に際しては,1997年8月より,新しい時代が求める栄養士像の形成に向けて,「21世紀の管理栄養士等あり方検討会」(座長:故 細谷憲政・東京大学名誉教授)を開催し,管理栄養士の業務内容,養成のあり方,国家試験,生涯教育のあり方などについて検討の必要性が示された.検討の具体的な背景として次の3点が挙げられている.
①生活習慣病対策が国民の健康問題の大きな課題となっており,生活習慣病の発症と進行を防ぐためには,生活習慣の改善,なかでも食生活改善が重要であること.
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