特集 ポストコロナを見据えた公立・公的病院と民間病院の役割分担
利用者サイドの視点から
コロナ患者受入れデータから振り返る公立・公的病院と民間病院の役割分担—経営コンサルタントの立場から
佐藤 貴彦
1
1グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン JHAstis事業担当
キーワード:
コロナ禍
,
急性期
,
DPCデータ分析
,
病床稼働率
,
病床規模
Keyword:
コロナ禍
,
急性期
,
DPCデータ分析
,
病床稼働率
,
病床規模
pp.344-347
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211663
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国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されて2年経った.2021年8月をピークとする第5波以降,新規陽性者数は一旦抑えられたが,本稿執筆中の2022年1月時点で第6波に突入した.身を粉にして活躍する医療関係者に敬服するとともに感染拡大の早期収束を願うばかりである.
寄せては返す流行の波に揉まれる病院経営者と意見を交わし,急性期病院の弊社DPCデータベースから,全国の医療機関の病床稼働状況を見ると,コロナ禍の経営の舵取りの難しさを痛感する.初の緊急事態宣言(2020年4〜5月)下で予定手術の延期やコロナ以外の感染症の激減,そして不急の受診控えで全国的に病床が空き,以降は徐々に入院患者を取り戻す傾向にあるものの,コロナ禍前(2019年度)の水準に達する病院は一握りだ.
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