特別記事
病院医療ソーシャルワーカー研修会という学びの場を通して「地域包括ケアシステムとは何か」に挑む
小川 聡子
1,2
,
名田部 明子
3
,
中野 彩
3
,
鈴木 知子
3
,
倉林 志保
3
,
石野 啓子
3
,
岡村 紀宏
3
,
野口 百香
3
,
牧角 寛郎
1
,
丸山 泉
1
1全日本病院協会プライマリ・ケア検討委員会
2医療法人社団東山会調布東山病院
3日本医療社会福祉協会
pp.348-351
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211408
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公益社団法人全日本病院協会(以下,全日病)は,2013年に「全日本病院協会プライマリ・ケア宣言2013」を発表した.少子高齢化が進む社会で,病院医療におけるプライマリ・ケアの重要性を認識し,新たな行動目標として「在宅医療,在宅介護対応,認知症対応へ積極的に取り組むこと」を宣言したのである.この宣言の下,プライマリ・ケア委員会を立ち上げ,「病院医療ソーシャルワーカー研修会」(2014年から),「認知症研修会」(2014年から),「総合医育成プログラム研修」(2018年から)を主催している.
「病院医療ソーシャルワーカー研修会」(以下,本研修会)は,日本医療社会福祉協会と協働して年2回開催し,1回目は病院医療ソーシャルワーカー(以下,病院MSW)対象,2回目は同じ施設からMSWと多職種の同時参加を原則としている.全国から医療機関に勤める多職種が一堂に会し,MSWだけではなく,病院経営者,多職種も共に学び,前進してきた7年間であった.
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