特集 選択と集中で生き残る病院
巻頭言
今村 英仁
1
1公益財団法人慈愛会
pp.667
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211258
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
本誌では,2020年2月号「病院の殻を破れるか」,同4月号「グループ化する病院」,同5月号「地域包括ケアで輝く病院」と,さまざまな角度から中小病院にスポットライトを当てて特集を組んだ.2月号において厚生労働省の迫井正深氏が2040年に向けた中小病院の展開として大きく「①疾患治療の拠点」として特定の診療科や診療分野に特化した専門病院型の展開と「②地域生活に寄り添うケアの拠点」として地域包括ケア型の展開の2軸を指摘した.今号はこのうち「疾患治療の拠点」を取り上げて特集とした.
はじめに2040年に向けた展開を考える中で,あらためて中小病院の推移と現状を概観し,さらに中小病院に関する先行研究をまとめた.次に,地域医療構想策定ワーキンググループ座長の尾形氏にこれからの中小病院の経営戦略について総括いただいた.具体的な経営戦略の考え方は『病院経営の教科書——数値と事例で見る中小病院の生き残り戦略』(日本医事新報社,2015年)著者の大石氏・小松氏にコンサルタントの立場から述べてもらった.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.