特集 2025年に求められる病院経営のプロ
巻頭言
今村 英仁
1
1公益財団法人 慈愛会
pp.97
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102707
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この10年間にDPC制度の本格的導入,病床区分の見直し,社会医療法人制度の導入等と病院経営を取り巻く環境は大きく変化してきた。現在,団塊の世代が75歳を迎える2025年までに社会保障制度改革を一段落させるための施策が進み,病院経営環境はさらに大きく変わろうとしている。このような状況で病院経営のプロは誰が担い,どのように育てればよいのだろうか? 本誌では,2005年に一度「病院経営のプロをどう養成するか」という特集を組んだ。この時の特集では,日米の大学院の病院経営・管理学講座,国立保健医療科学院の病院管理研修プログラムなどを取り上げ,病院経営のプロ養成の在り方を紹介した。それから約10年経ったが,欧米と異なり日本では,病院経営のプロを専門養成施設で育てるのが一般的になったとは言い難い状況にある。以上を踏まえ,本企画では,「2025年に求められる病院経営のプロ」を主題に,副題として「病院経営のプロは誰が担い,どう養成するか」として病院経営者について考察することとした。
はじめに,2025年に求められる病院経営の「プロフェッショナル」について,医療と介護,両方の制度設計に深く携わり,大学院のMBAで教鞭を執られている田中滋氏にまとめてもらった。
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