特集 多様化する病院経営
巻頭言
今村 英仁
1
1公益財団法人慈愛会
pp.597
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102831
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医療提供体制の改革が,2013年に提出・採択可決された「社会保障制度改革国民会議報告書」と「社会保障プログラム法案」に基づき,2025年に向けて粛々と進んでいる.2014年の医療保険診療報酬改定では,「地域包括ケアシステムの構築」が医療保険の中にも取り入られ,改めて,「病院完結型の医療」から「地域完結型の医療」を目指すことが求められている.
病院経営者は,自院の機能の見直しと地域におけるポジショニングを行わなければならない.この病院経営については,今まで病院単体の単位で議論されることがほとんどであったが,一方で個々の病院を経営する母体の医療機関を見ると,病院単体の運営を行っている医療機関が少なくなり,複数の病院,診療所や施設,もしくは,訪問看護・介護ステーション,通所サービスといった介護サービスの提供など,複数の事業体を運営している医療機関が多数を占めるようになった.
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