特集 本格化する病院のアウトカム評価
慢性期病院におけるアウトカム評価の意義と課題—新たな「慢性期指標」の導入とDPCデータの活用
矢野 諭
1,2
1一般社団法人日本慢性期医療協会「診療機能評価基準委員会」
2医療法人社団大和会多摩川病院
pp.903-907
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211095
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●慢性期病院の担当領域は拡大し,多彩な診療機能の病棟を包括する.特に,「地域多機能型病院」として,救急機能を含む「急性期機能」を整備した「治療病棟化」が強く求められている.
●策定当時,適用病棟を主に医療・介護療養病棟に想定した日慢協の「慢性期医療のClinical Indicator(CI)」の内容では,もはや質評価に対応できなくなっている.
●慢性期病院も,アウトカム評価を含む慢性期医療における新たな「慢性期指標」の策定とともに,DPCデータを基盤とした「医療区分」に代わる「慢性期医療における新たな診療報酬体系」の構築を目指す.
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