特集 ICTが変える病院医療
健康経営とデータヘルスをいかに進めるか
江崎 禎英
1,2,3
1経済産業省商務・サービスグループ
2厚生労働省医政局
3内閣官房健康・医療戦略室
pp.567-571
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211014
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●高齢化の進展の下,主たる疾患が感染症型から生活習慣病・老化型にシフトしている.従来対応が困難であった重症化予防を実現するため,健康経営を通じて職場環境を変えるなど,本人の行動変容を促す取り組みが必要である.
●健康・医療データの活用には,ビッグデータへの過度の期待から脱却し,本人性が確保された質の高い健康・医療情報(クオリティデータ)の収集・活用により,AI(人工知能)やIoTを用いたツールの整備が求められる.
●全医療機関をつなぐ情報ネットワークを構築することにより,同時期に進む治療行為の相関性の把握,結果の予測も含めた治療方針の提示といった,全医療機関を頭脳とする常に進化し続ける医療システムの実現が期待される.
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