連載 アーキテクチャー×マネジメント・54
西葛西・井上眼科病院
境野 健太郎
1
1工学院大学建築学部建築学科
pp.398-403
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210970
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■設立の経緯
西葛西・井上眼科病院は,1991年,御茶の水(東京都千代田区)にある「井上眼科病院」の分院として江戸川区・西葛西の地に開院した.2004年に「西葛西・井上眼科こどもクリニック」(小児外来専門)と「西葛西・井上眼科クリニック」(コンタクトレンズの指導および処方)を開設し,2015年にこれらと統合移転するかたちで現在の西葛西・井上眼科病院(以下,新病院)が誕生した.
新病院の開設に当たり,「お茶の水・井上眼科クリニック」の取り組みが参照された.お茶の水・井上眼科クリニックは,お茶の水の井上眼科病院の一般外来部門として,2006年にユニバーサルデザイン(以下,UD)を取り入れて開設しており,運用10年の検証が新病院の計画に反映された.お茶の水・井上眼科クリニックは電車で通院する患者が多いが,西葛西・井上眼科病院は近隣から徒歩や自転車,車いすで通院する患者が中心で,より高齢で重症度の高い患者が多くなっている.
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