事務長訪問
井上病院 田中 熈 事務長
本誌編集室
pp.710
発行日 1982年8月1日
Published Date 1982/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207814
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田中さんには,昨年6月号「患者の動態を知る」の詳細なデータを始め数回執筆をいただいた.お会いすると,文面の几帳面さとはひと味違う寛潤で明るい事務長さんである.
井上病院は昭和39年33床でオープン.当時は一面田甫が広がり,雨の日駅を降りると長靴に履きかえ,病院まで10分足らずの泥道を歩いた風景が,公団など大団地が次々と建ち,畔道が賑かな商店街に変り,各団地へバスが頻繁に通う,典型的な東京近郊の新興住宅地へと瞬く間に変貌を遂げた.新しい住民とともに歩み成長した井上病院は,現在80床,外来1日約300人,医師20人(含非常勤),職員60人,近辺に公立や大学病院を持たない住民の健康を担っている.といっても,重装備の中核病院のようなものものしさはなく,重症者は院長出身校の順天堂大病院や越ケ谷市立病院と緊密な連携を持ち,いわば中間病院の役割を果たす.
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