連載 事例と財務から読み解く 地域に根差した中小病院の経営・12
石橋総合病院—事業譲渡をきっかけに生まれ変わった地域密着型病院
関 悠希
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1独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループ リサーチチーム
pp.890-895
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210836
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2013年,石橋総合病院(以下,同院)は経営難を理由にJA栃木厚生連から医療法人社団友志会に事業譲渡された.当時の同院は築40年以上が経過し,老朽化と狭隘化といった問題も抱えていたほか,譲渡に当たっては職員の雇用維持も条件となっており,諸規程の調整や職員間の融和など課題は山積みだった.
しかし,譲渡から1年後には病床利用率が約10ポイント上昇,4年後には移転新築をし,外来患者数や手術件数といった実績も飛躍的に伸びた.JA栃木厚生連時代(以下,旧院)の職員もほとんど退職することなく,経営は順調である.
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