特集 地域とともに進化する中小病院
認知症疾患治療センターの役割を担い,認知症ケアを積極的に進める
田中 志子
1
1医療法人大誠会内田病院
pp.222-227
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210669
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●父が開設した19床の診療所を認知症疾患医療センターに発展させた.一貫して変わらないのは,この地域への思い.幼い子どもたちが年老いてもずっとこの地で安心して暮らしていけるような地域づくりを今後も推進していく.
●20数年にわたる認知症ケアの取り組みを通じて,当法人グループの活動は広がりを続けている.障害者の支援,学童保育に注力するほか,デイケア利用者との畑仕事やリンゴの収穫などにボランティアが多く参加.近隣住民を巻き込んだ「ミニ地域包括ケアシステム」を展開している.
●原点は,この地域への思い.そして,ふるさとへの愛である.若者や高齢者が活躍できる場を増やし,魅力ある地域にしていくために,医療的な支援だけではなく福祉的な支援にも取り組む.医療・介護・福祉を一体化した「地域完結型」がいま求められている.
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