連載 アーキテクチャー×マネジメント・37
盛岡赤十字病院緩和ケア病棟
須田 眞史
1
1宮城学院女子大学生活科学部生活文化デザイン学科
pp.10-15
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210618
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
■はじめに
今回取り上げる病院は,1987年に開院した盛岡赤十字病院である.広い敷地に中低層の建物が分棟で配置されたこの病院は,南北に延びる3本の主動線を軸に各部門が計画されている(図1).病院の特徴のひとつとして,この主動線を伸ばして増築していくことができる成長と変化に対応したマスタープランが挙げられ,1991年に日本病院建築協会(現・日本医療福祉建築協会)が優れた病院建築に贈る病院建築賞(現・医療福祉建築賞)の第1号に選ばれた.この計画に沿って,1992年には放射線・リハビリテーション部門が,2009年には緩和ケア病棟が増築された.本稿では,緩和ケア病棟について,特に自然環境と建築の関係に着眼して報告する.この緩和ケア病棟も2012年に医療福祉建築賞を受賞している.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.