連載 病院勤務者のためのDPCデータ解析入門・11
—分析結果の実務への応用(2)—医療職全員で共有する分析結果の使い方
本野 勝己
1
,
大谷 誠
2
1産業医科大学病院医療情報部診療情報監査室
2産業医科大学病院医療情報部医療情報システム企画室
pp.156-161
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210427
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■はじめに
前回は医事会計システムを利用した指標の作成方法とデータの質について論じた.DPCデータを分析する意義は,自院の医療活動を可視化し評価することだと述べたが,それでは具体的に現場レベルでのメリット(必要性)とは何か.それは「病院内外の患者の動きを可視化し,業務・診療プロセスの改善を行い,良質な医療を提供する」ことである.つまり,データ分析を行うことで,自分たちの行っている業務の現状を明らかにし,良いところは継続できるようさらに工夫し,悪いところは何が悪いのか詳細な分析を行って改善方法を見つけるのである.
今回は「医療職全員で共有する分析結果の使い方」として,バランスト・スコアカード(Balanced Score Card:BSC)について学習する.
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