Japanese
English
論述
筋性斜頸手術結果の分析
Analysis of the Results of Operation for Torticollis
長嶋 哲夫
1
,
石田 勝正
1
,
山室 隆夫
1
Tetsuo NAGASHIMA
1
1京都大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto University Faculty of Medicine
キーワード:
筋性斜頸
,
torticollis
,
広頸筋
,
platysma
,
手術結果
,
results of operation
Keyword:
筋性斜頸
,
torticollis
,
広頸筋
,
platysma
,
手術結果
,
results of operation
pp.29-35
発行日 1983年1月25日
Published Date 1983/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906664
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はじめに
筋性斜頸は自然治癒する率の高い疾患である.その上,最近では篠田12,13,14),笠井9)らによる徒手筋切り術の普及により観血的手術を必要とする症例は減少してきている.しかし,今日でもなお手術を必要とする症例に遭遇することが少なくない.その場合,手術の目的は斜頸位という異常姿勢と頭部の運動制限をなくし再発させないことにある.術後成績の評価には,筋レリーフの消失が一つの目安とされているが,頸部の状態特に胸鎖乳突筋の残存形態には種々の形が見られる.そこで,われわれは当教室において行われた手術の治療成績を胸鎖乳突筋の残存形態に重点をおいて調査し,ここに筋レリーフの形成について屍体解剖学的考察を加えた.
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