特集 検証 平成28年度診療報酬改定
同時改定に向けた地域包括ケア・医療介護連携の視点
城 克文
1
1厚生労働省保険局総務課
pp.950-954
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210376
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●全国で多機関・多職種が連携して在宅患者・利用者支援を行う取り組みが自発的に進められ,高齢者の地域生活の継続支援策として有効である.地域包括ケアシステムはこれらを総称して少子高齢社会を地域で支える仕組みと位置付けたものであり,その本質は,地域生活の継続とそのための地域マネジメントである.
●医療側から見たポイントは,「医療機能の分化・強化と連携」,「医療介護連携と情報共有」,「多職種連携」,「かかりつけの推進」,「在宅療養の後方支援機能強化」などである.
●地域包括ケアシステムは,医療機能の分化・強化・連携と併せ近年の改定の大きなテーマの一つであり,診療報酬・介護報酬同時改定となる平成30年度改定に向け,一貫して取り組みを強化してきた項目である.これまでの流れの変更を迫られる環境にはなく,次回改定の大きな方向性は既にかなり明確ではないか.
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