特集 2010年診療報酬改定を理解する
2012年診療報酬・介護報酬同時改定に向けて―今回改定にみる「看護の未来」
齋藤 訓子
1
1社団法人日本看護協会
pp.424-430
発行日 2010年6月15日
Published Date 2010/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101616
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
2006年の医療制度改革から5年が経過した。その間に医療現場で起きたことは,救急のたらいまわし等,危急の課題は枚挙に暇がない。政権交代ののち,2010年の診療報酬改定は,医療現場の問題解決のために疲弊しきっている急性期医療にかなりの配分をした。方向性は間違ってはいないが,はたして現行の医療・介護の提供体制で現場の問題は解決するのかと問われれば,解決しないと応えざるをえない。そこで,本稿では,今後想定される医療・介護サービス提供体制と,それに連動した報酬改定の傾向,同時改定に向けた日本看護協会の展望等について述べる。
まず,以下に2010年診療報酬改定に見る今後の医療・介護提供体制について概観する。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.