特集 "淘汰"の時代を勝ち抜く民間病院
対談
今,民間病院の"冬の時代"か
西能 正一郎
1
,
大道 久
2
Shoichiro SAINOH
1
,
Hisashi OHMICHI
2
1医療法人財団五省会西能病院
2日本大学医学部病院管理学
pp.1109-1115
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209723
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民間病院の成り立ち
大道 ここ数年来,わが国の医療界において,いくつかの非常にエポックメーキングな改革がなされつつあります.そのなかにあって,民間病院といわれる医療機関はこの改革の時代をどのように受け止めたらよいのか,あるいは今後の展望をどのように切り拓いていったらよいのか,ということについて,多くの議論があります.いろいろな意味で流動的な時期にあるわけですが,今日は,西能先生から,いくつかの論点をめぐって有益なお話しを承りたいと思っております.
わが国には,一般病院に限っても8,700以上の病院があり,そのなかでも民間病院という私的基盤を有する病院が非常に多い.西能先生は,民間病院を開設して長い間ご苦労されてこられたわけですが,どんな心意気で,あるいは,どんな医療への姿勢をもって,民間病院を開設されたのですか.
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