グラフ
医療内容の充実を病院経営の根幹として—青森市民病院
pp.1095-1100
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209719
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青森市民病院の前身は,昭和3年に設立された医療組合立の東青病院に遡るというから,実に60年間にわたって青森市民の健康を支えてきたことになる.戦後の10数年間は,青森県厚生連・東青病院として地域医療の中心的役割を果たしてきたが,昭和33年に青森市に移管され,青森市民病院と名称を変更して今日に至っている.
自治体病院への移行に伴って,青森市民病院は年々診療機能を拡大,市民の医療ニーズに応えるべく医療内容を充実させていった.そして,昭和62年の新病院の落成をもって,名実ともに,市民の健康教育,疾病の予防,治療からリハビリテーションまでを一貫して受け持つ総合保健センターへと発展していった.「自治体病院という実体に甘えることなく,経営基盤の強化に努めてきた」(阿部廣介院長)ことが,今日の発展を可能にしたのではあるまいか.
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