病院管理トピックス 手術室
手術看護記録と継続看護/最近マスコミを賑わした薬の副作用
岩本 昌子
1
Masako IWAMOTO
1
1呉共済病院看護部中央手術室
pp.554-556
発行日 1989年6月1日
Published Date 1989/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209596
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◆周手術期看護の概念と看護記録
近年、米国のAORN (Association of Operating Room Nurses,手術室看護婦協会)が提唱した"周手術期看護"の考え方が発展してきた.
従来,手術室看護婦の業務は主として直接介助としての手洗いと間接介助としての外回りであり,"外科医の手伝い"という感が強かった.しかし,最近ではその役割は技術的なものだけではなく,術前,術中,術後を包括した看護活動を実施するという方向に拡大してきている.すなわち,看護過程の概念を導入し,全経過を通じて,個別的かつ継続的な看護活動を行い,手術患者の安全,早期回復への援助を図ろうというものである.そのため,手術室看護には手術患者の状態を的確に捉え,報告する責務があり,手術看護記録の意義は大きいといえる.
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