医療を囲む声 病院の視力・聴力・感性
セカンド・オピニオン
松原 雄一
1
Yuichi MATSUBARA
1
1市民と専門家のための健康・医療ガイドセンター
pp.425
発行日 1989年5月1日
Published Date 1989/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209562
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- 文献概要
大きな手術をすすめられた時や,医師の診断・治療に疑問を感じた場合,今日では誰でも他の医師や専門家の意見を聞いてみたくなると思います.たとえ主治医を信頼していても医師も人間,間違いはあります.間違いが取り返しのつかない結果を生んだ場合,患者の側はもちろんのこと,われわれ医療者の側もやりきれない気持ちになります.とりわけ昨今は医療訴訟も増えており,強引に手術をすすめて結果が思わしくなかった時など,医療内容にミスがなくても訴えられる可能性があります.
これを防ぐためにアメリカで始まったのが「セカンド・オピニオン」制度です.日本ではまだ定着しているとはいえませんが,われわれのガイドセンターにそれを求めて来室する相談者はかなりの数になります.
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