特集 緑内障診療―グレーゾーンを越えて
Ⅱ.治療編
1.治療時期
《マイオピニオン》手術のタイミング
桑山 泰明
1
1大阪厚生年金病院眼科
pp.222-227
発行日 2009年10月30日
Published Date 2009/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103001
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原発開放隅角緑内障(広義)の3つの経験則
(1)眼圧を下方修正しないと視野障害の進行は続く1):視野障害に進行が認められた場合,何らかの治療変更を行ってさらに眼圧を下降しないと視野障害の進行は続く。進行が速い例は今後も進行が速いと考えるべきである。治療を変更せずに視野障害の減速や停止は期待できない。
(2)視野が良いほうの眼もやがては他眼のようになる2):片眼の視野障害は僚眼の将来の障害を暗示している。僚眼も同様の視野障害に至るリスクが高いと考えるべきである。片眼の視野障害が高度な場合,僚眼も同様の経過をたどる可能性が高いので,より積極的な治療が必要になる。
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