時評
セコンド・オピニオン
箕輪 良行
1
Yoshiyuki MINOWA
1
1自治医科大学附属大宮医療センター総合診療部
pp.975
発行日 1990年11月1日
Published Date 1990/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900785
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医学や医療の情報がマスコミに氾濫し,消費者の選択の幅が拡大している現在,セコンド・オピニオンを求められる機会が急速に増えている.手元に明確な資料はないが,筆者の体験では初診の1〜2割になるのではなかろうか.
最近のケースをひとつ紹介したい.23歳の女性が検診の精査を主訴に受診した.銀行に勤務して3年目で今春に異動があった.4月,会社の検診で尿タンパク陽性を指摘され,再検したところ同じ結果だったため,自宅近くの病院で精密検査を受けた.異動直後から新しい仕事で不慣れも手伝って残業が続き,帰宅が10時以降となった.食事も不規則となり,6月までに体重が約3kgも減少した.今までこんなに減ったことはない.
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