時評
査定減と定額払い制の間
宮森 正
1
Tadashi MIYAMORI
1
1川崎市立三田病院
pp.91
発行日 1989年1月1日
Published Date 1989/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209478
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いわゆる国保安定化計画が開始されたのを受けて,政管健保でも高医療費地域における適正化対策が行われることになった.いずれの場合もレセプトの点検強化を対策の第一に挙げている.
ところで,最近,気のせいか国保の査定減が目立つような気がする.返戻ではなく,いきなり問答無用で抗生物質や点滴,胸部レントゲン撮影を減点してくる.いずれも適応外のための査定ではなく,加えた医療処置の一部に対する減額査定である.普通の肺炎や脱水症などに対するごく常識的な医療内容だと思うのだが,抗生物質の日数やレントゲン撮影の回数が審査委員のお気に召さなかったらしい.
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