定点観測 北海道・広島町から
地域医療における病院の役割—過去・現在・未来(その3)
竹内 実
1
Minoru TAKEUCHI
1
1医療法人即仁会
pp.1078
発行日 1988年12月1日
Published Date 1988/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209455
- 有料閲覧
- 文献概要
地域医療における病院の役割というテーマで過去・現在における自院の歩みを報告した.我が国における病院,特に民間病院の役割はどうあれば良いのか,今まで果たして正しい姿であったのかどうかを反省する必要がある.
そもそも病院は本来であれば,入院医療を中心に行うべきである.家庭医機能は地域の現在の診療所の多くが果たすであろうし,高度医療は大学病院をはじめとする公的医療機関が機能するのが自然である.勿論,民間病院も専門機能,高度医療に参加する場面もあり得る.しかし,地域における民間病院の役割は,第一次の入院医療を中心に,医療機器の共同利用,在宅ケア支援のためのサポートシステム,救急二次応需体制の強化を図り,病診連携による地域住民の安心できる医療供給体制を確立することである.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.