特集 わが病院のめざすもの—新・改築時の理念と実際
垂水市立医療センター垂水中央病院—126床
柚木 一雄
1
Kazuo YUNOKI
1
1垂水市立医療センター垂水中央病院
pp.1050-1051
発行日 1988年12月1日
Published Date 1988/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209446
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設立の理念
垂水市立医療センター垂水中央病院は,公設民営というユニークな理念のもとに設立され,昭和62年3月23日,開院した.自治体病院であるとともに,医師会病院であり,病院活動も両者の機能を併せ持つものである.
垂水市は,医療活動面では鹿児島県肝属郡医師会に所属している.肝属郡医師会は,既に昭和56年2月,医師会立病院を大根占町に設立,地域医療の中核的存在としての機能を果たしてきている.肝属郡は,広域な医療圏を抱えながら,医療機関の数は少なく,医師の老齢化は進み,近代的な高度医療からは置き去りにされざるを得ない状態にあった.ほとんどの医師会員の意見一致をみて医師会病院の設立された所以でもある.このような弱小医師会にありながら,更に医師会病院を新設した理由はどこにあったのか.
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