特集 わが病院のめざすもの—新・改築時の理念と実際
盛岡赤十字病院—492床(一般のみ・うち人間ドック8床)
川村 隆夫
1
Takao KAWAMURA
1
1盛岡赤十字病院
pp.1020-1021
発行日 1988年12月1日
Published Date 1988/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209431
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新築に踏み切った契機
盛岡赤十字病院は,大正天皇御即位記念事業として大正9年に創立された.以来昭和38年,42年と増改築を重ね,地域保健医療と非常災害時における医療救護に努力するなど,岩手県の医療の中核的役割を果たしてきた.
しかし,病院は岩手県庁やオフィス・ビルの建ち並ぶ中心街にあり,敷地面積わずかに6,056m2,全くビルの谷間に存在するようになり,日照は侵され,また騒音などで医療環境はとみに悪化した.加えて建物は老朽化,狹隘化して,新たな医療需要の増大に対応することが不可能となった.
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