時評
在宅療養は可能か?
斎藤 芳雄
1
Yoshio SAITOH
1
1大和医療福祉センター
pp.367
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209284
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■天皇は10月7日に退院した後,12日に血色素量が8g/dl台に低下したが,再入院せず,「在宅」のまま,連続的に輸血をしたとのことである.私は往診先で輸液はするし,経管栄養も行っているが,まだ輸血をした経験がないので,この記事がひどく気になり,ここに在宅療養について一文をしたためたしだいである.
■よく,入院療養と在宅療養に,何か本質的な差異を求める人がいるが,私はこれはまちがいだと考えている.
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