特集 病院のリフォーム
ここをリフォームしたい
内村 逸郎
1
,
市川 静雄
2
,
武内 昶篤
3
,
備瀬 信子
4
,
的山 勝子
5
Itsuro UCHIMURA
1
,
Shizuo ICHIKAWA
2
,
Nobuatsu TAKEUCHI
3
,
Nobuko BISE
4
,
Katsuko MATOYAMA
5
1健和会柳原病院
2町立大和病院事務局
3東京白十字病院
4沖縄県立中部病院看護部
5済生会向島病院看護科
pp.49-56
発行日 1988年1月1日
Published Date 1988/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209211
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院長の立場から
職員の意識改革をも含めた病院リフォームを実現
リフォームを決断するまで
私たちの病院は病床数約90,1日平均外来受診者数約350の診療規模である.更に,地域看護課が青空病院と称して,寝たきり老人を中心に約120人の患者の在宅医療を行っている.現在の建物は昭和51年に完成したものである.この建物は昭和43年に建設した30床病院に接木したものであるといっていい.当時の建設資金不足と健全経営に対する先行不安などが大胆な地域医療の展開を阻んだ結果である.この不満は,数年後に二期計画を想定することで希望につなげた.地域での着実な診療実績が必ずこれをかなえてくれると信じたからである.
しかし,矛盾はすぐに訪れた.ベッド数はたちまち不足した.地域のニーズに質,量とも応え切れないイラダチが増幅した.二期計画の実現が急がれた.しかし,この時期に医療をめぐる情勢は一段と厳しさを増した.加えて,都市における地価の上昇が私たちの医療展開の前に立ちはだかったのである.
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