特集 病院のリフォーム
病院医療機能のリフォーム
大道 學
1
,
黒岩 卓夫
2
,
伊賀 六一
3
Manabu OHMICHI
1
,
Takuo KUROIWA
2
,
Rokuichi IGA
3
1大道病院
2ゆきぐに大和総合病院
3済生会中央病院
pp.26-33
発行日 1988年1月1日
Published Date 1988/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209208
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医療機能のリフォームはニーズの把握と人材の確保・育成が課題
はじめに
病院は社会機能の一環として医療サービスを行う施設であり,地域の人々の健康福祉を確保することを目的とする.したがって,病院医療機能は地域住民の医療ニーズに立脚したものであることが望ましく,そのためには今後ますます多様化,個性化が予想される住民ニーズの把握に努めるとともに,自院の質的ならびに量的な機能特性の的確な把握が不可欠である.
高度経済成長と社会保障の拡充政策という追い風を受け,量的拡大志向を続けてきたわが国の病院は,近年,その構造的変革と相まって,大きな変貌を迫られつつある.特にその代表的事例として病院の近代化が挙げられ,中でもその中心的課題は経営の近代化と,病院の本来目的たる医療機能の再構築(=リフォーム)であろう.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.