特集 AIDS不安—病院側の対応を考える
座談会
AIDS不安—病院側の対応
南谷 幹夫
1
,
山田 兼雄
2
,
川北 祐幸
3
,
根岸 昌功
1
,
渡部 準之助
4
Mikio MINAMITANI
1
,
Kaneo YAMADA
2
,
Sukeyuki KAWAKITA
3
,
Masayoshi NEGISHI
1
,
Junnosuke WATANABE
4
1東京都立駒込病院・感染症科
2聖マリアンナ医科大学小児科
3順天堂大学医学部病院管理学
4日本赤十字社中央血液センター・検査部
pp.650-659
発行日 1987年8月1日
Published Date 1987/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209113
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南谷 今,社会不安の一つとして"AIDS"の問題が広く取り上げられており,一般の方もいろいろの方面から知識を得て身近な病気のように心配しております.それだけに病院側の対応も非常に難しい,微妙な段階にあると思います.
まず,日本でAIDSの第1例が確認されたのが,一昨年('85年)の3月22日.当時はそれほどの大きな反響はなかった.私たちはアメリカの例を見て,もう少し騒ぎが大きいかと思っていましたが,それほどではなかった.しかし5月,7月の発表と患者の増加が続き,秋になると本格的に世の中のAIDS不安が高まってきました.
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