Japanese
English
特集 臨床皮膚科—最近のトピックス
Clinical Dermatology 1989
I最近話題の疾患とその病態
我が国におけるAIDS患者の皮膚症状
Dermatologic findings and manifestations of acquired immunodeficiency syndrome in Japan
赤城 久美子
1
,
清野 和子
1
,
北郷 修
1
,
根岸 昌功
2
,
増田 剛太
2
,
前田 義治
3
Kumiko AKAGI
1
,
Kazuko SEINO
1
,
Osamu HONGO
1
,
Masayoshi NEGISHI
2
,
Gouta MASUDA
2
,
Yoshiharu MAEDA
3
1東京都立駒込病院皮膚科
2東京都立駒込病院感染症科
3東京都立駒込病院病理科
1Division of Dermatology, Tokyo Metropolitan Komagome Hospital
2Division of Infectious Disease, Tokyo Metropolitan Komagome Hospital
3Division of Pathology, Tokyo Metomolitan Komagome Hospital
キーワード:
AIDS
,
HIV感染症
,
Kaposi肉腫
Keyword:
AIDS
,
HIV感染症
,
Kaposi肉腫
pp.511-516
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204110
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1989年2月現在の東京都立駒込病院AIDS症例19例と皮膚科領域での本邦報告例5例を検討し,我が国におけるAIDS患者の皮膚症状についてまとめた.Kaposi肉腫は5例であるが,うち2例は白人であり,日本人症例の発生率は15%である.皮膚病変はカンジダ症とヘルペス感染症が最も多く,対症療法が有効であるが,繰り返し出没して完治は難しい.実地診療の場では,日和見感染症の治療のさいの薬診が最も問題となる.その他脂漏性皮膚炎,尋常性乾癬,?瘡様毛嚢炎などがみられた.さらに日本ではまだ報告のない疾患(口腔毛状白板症など)も文献的に考察し,追加した.
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