今月の主題 注目のウイルス・リケッチア感染症
検査と疾患—その動きと考え方・124
AIDSの臨床と検査
玉川 重徳
1
,
南谷 幹夫
2
Shigenori TAMAGAWA
1
,
Mikio MINAMITANI
2
1東京都立駒込病院臨床検査科
2東京都立駒込病院感染症科
pp.755-757
発行日 1987年7月15日
Published Date 1987/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913365
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はじめに
AIDSとは,HIV (human immunodeficiencyvirus)感染による免疫機構の破綻と,それにともなう日和見感染や悪性腫瘍の続発などをみる病態をいう.したがって,AIDS患者の症状には,HIV感染による症状と二次的な合併症による症状があるが,二次感染に基づくものでは,グローバルな意味での,人種的あるいは地域性に基づく違いがあるという特徴がある.それは,AIDS患者の日和見感染の微生物叢に地域的な差があるため,患者により,あるいは地域により,症状に微妙な差がで出てくることとなる.
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