今日の視点
小児医療の今後(1)—障害児の医学的課題と療育の方向 その1
福嶋 正和
1
Masakazu FUKUSHIMA
1
1千葉市療育センター
pp.457-464
発行日 1987年6月1日
Published Date 1987/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209072
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わが国の出生率は年々低下し,全人口に占める15歳以下の子供の比率は20.6%で,昭和70年(1995年)には17%台になるという.来たるべき高齢化社会を支えるためにも,「次代を担う子供たちよ健やかなれ!」と思うのは,親たる者の共通の願いであろう.しかし,医学の進歩による新生児死亡率,障害発生率の低下にもかかわらず,先天性の疾患,出生時障害後遺症,小児癌など,克服すべき問題は多い.
そこで,「小児医療の今後」と題して,まず最初に障害児問題にスポットを当て,医学,医療が果たすべき役割を2回に分けて掲載する.
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