特集 ホスピタル・アイデンティティ
医業における広告制限とPRの限界
三石 博之
1
Hiroyuki MITSUISHI
1
1厚生省健康政策局総務課企画法令係
pp.197-200
発行日 1987年3月1日
Published Date 1987/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209016
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広告規制の趣旨
病院や診療所を経営していく上で,その業務内容を一般の市民に知らせるためには,その広告は必要な手段である.また,患者の立場からしても,広告はどの医療施設を訪れるべきかを判断するための重要な手がかりになることも事実である.
このように考えると,診療所や病院のような医療機関が自由に広告することは,一見好ましいように考えられる.しかし,同時にその弊害も考えなければならない.医業における広告は,一般の商品・サービス取引に伴う広告活動と安易に同列に論じることはできない.医業における広告を自由化した場合の弊害についてまず考えてみたい.
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