院内管理—最近の話題
一般産業界における人事考課の現状—その方向と課題
楠田 丘
1
Kyu KUSUDA
1
1日本賃金研究センター
pp.501-503
発行日 1986年6月1日
Published Date 1986/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208852
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□見直し進む人事考課
1.育成の論理を前面に
人事考課は育成の論理と選別の論理の二つの側面を併せもつ.これまでの人事考課は選別・査定の論理ばかりが強調されてきた傾向が強かった.一人一人の能力や仕事をみつめ,その評価を当人にフィードバックし,職務の改善や能力開発に役立たせるという考え方はおろそかであった.しかし今,年功管理や男女別管理が崩れていく中で,真の能力主義人事を展開するために人事考課は育成にフィードバックされるものでなければ意味をなさないとの認識が高まりつつある.育成人事考課への転換,これが一般産業界における人事考課の現状である.
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