特集 患者に選ばれる病院
医療多様化の中で目指す医療サービスとは—特に医療評価を重点として
新垣 浄治
1
,
西本 昭二
2
,
角田 昭夫
3
,
庄司 忠實
4
Joji ARAKAKI
1
,
Shoji NISHIMOTO
2
,
Akio TSUNODA
3
,
Tadami SHOJI
4
1沖縄県立中部病院
2九州厚生年金病院
3神奈川県立こども医療センターこども病院
4宮城県立成人病センター
pp.209-223
発行日 1986年3月1日
Published Date 1986/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208788
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国内外の医師との交流による活性化でレベルアップ
医療は一歩一歩前進しています.この10年間の医療技術の進歩はめまぐるしいものでしたが,ハイ・テクノロジーの時代になり,臓器移植も日常の診療に実践できるようになりつつあります.一方,それを支えるボランタリーとしての提供者の増加がなく,脳死の問題も未だコンセンサスが十分ではありません.人工透析患者が多いのに比べて腎移植例が少ないなど,折角の進歩も欧米に比しこれからという現状です.
従来から日常普遍的に行われていた医療についても進歩が見られていますが,何故か日本では余り顧みられていませんでした.最近プライマリ・ケアとかいわれるようになって,初歩的な,基本的な,幅広い医療をマスターした上で専門に進む方向に,患者中心に医療が考えられつつあるのは喜ばしいことです.
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