病院職員の基礎知識—病院運営マニュアル
病院の清潔管理
畑尾 正彦
1
,
日下 隼人
1
,
増子 ひさ江
1
,
緒方 廣市
1
Masahiko HATAO
1
1武蔵野赤十字病院
pp.158
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208523
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感染症は,感染源,感染経路,感受性体(患者さん)の三つの要素があって発生する.病院には,健康人よりはるかに抵抗力の弱い感受性体と,濃厚な感染源とが同時に存在しており,感染経路は複雑多岐にわたる.健康上の諸問題が効率よく解決されるためには,感受性体の保護と感染経路の遮断と感染源の制御とが効果的に行われなくてはならない.また病院は地域社会の中で衛生面において模範となるべき存在である.
そういった観点から,清潔管理マニュアルには,①患者さんを感染から保護し,医療がよりよい効果をあげる,②職員自らが健康を損わず,また家庭に病害を持ち込まない,③社会に病害のもととなるものを拡散しない,ことが盛り込まれている.
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