病院職員の基礎知識 病院運営マニュアルの知識
機械の中央管理
緒方 廣市
1
,
畑尾 正彦
1
,
日下 隼人
1
,
増子 ひさ江
1
Koichi OGATA
1
1武蔵野赤十字病院
pp.967
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208451
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中央管理の実施まで
Progressive Patient Care (PPC)は,適時,適切なケアを最もふさわしい場で提供しようとするものである.当院もその理念に基づき,3階の集中医療センター(ICU, HCU)では,多くの人員と設備機器を要する重症の患者のケアに当たり,4階以上の一般病棟では,中等症あるいは末期の方々への個性と生活とを重んじた心の支えとなるケアを目指しているが,適切なケアに当たって必要な器械類を,各病棟に固有の所属物として備えるのではなく,病院全体として一か所に集め中央管理する方式を採ることにしたのは,当院が全面改築されるよりかなり以前のことである.
①器械への過剰投資の防止,②整備,点検による修理費の削減,③安全な器械の供給の三つを目的として発足した中央器械管理室(現在は,単に器械管理室としてサプライセンターの1部門に位置づけられている)も10年を超える歴史を数えるに至った.当初プランが発表された時,当然のごとく,現場殊に看護サイドから,器械はいつも手元にないといざという時に不安だという反対意見が起こり,プランから実施までに数年を要した.
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